2013.01.21
戸惑う名建築
山田 崇雄 株式会社TCD 代表取締役会長
TCD’s Philosophy from the Chairman’s Study

昨今、洋の東西を問わず建物の壁面に様々な映像を投影するショーが盛んだ。その様は一様にコンピュータ・グラフィックスを駆使した目まぐるしいばかりの光景だ。物言わないことを幸いに映写幕代わりに使われる建物にとって、さぞ迷惑なことであろう。特に歴史を刻んだ由緒ある建物への投影は無礼とも言える行為だ。
夜の帳に浮かぶ建物の美しさは、静かなライトアップで一層の輝きを増す。
無節操な建築壁面の映像ショーが一過性のことであって欲しいと願うのは私一人ではあるまい。
この無謀な「光」の照射は、まさに何をかいわんやである。